第4回:あなたの最強の武器 ―「この人に頼みたい」と思わせる社員紹介ページの作り方

戦略は策定しただけでは意味がありません。実行して初めて価値が生まれます。このモジュールでは、前回の戦略を具現化するための、最もインパクトが大きく、かつ今週中にでも実行可能な、具体的なアクションプランを提示します。それが、ウェブサイトの「社員紹介ページ」を、最強のマーケティング資産へと作り変えることです。

なぜ「会社の顔」が最高の資産なのか

家づくりという高額で、やり直しがきかない買い物において、お客様は商品と同じくらい、あるいはそれ以上に「人」を見ています 1。お客様は、自分の人生の一大プロジェクトを、誰に託すのかを真剣に吟味しているのです。
社員紹介ページは、この「人」という、あなたの会社が持つ最も強力な資産をお客様に提示するための、最高の舞台です。顔の見えない担当者とメールや電話でやり取りすることが多い大手ハウスメーカーに対して、これは明確な差別化戦略となります 1。お客様が、家づくりのパートナーとなる人物の顔、人柄、そして仕事への情熱を知ることで、心理的な距離は一気に縮まり、漠然とした不安は大幅に軽減されるのです。お客様の声が「担当者を信頼している」1、「誠実な人柄に惹かれた」1といった言葉で満ちている事実が、このアプローチの正しさを証明しています。

お客様の心を掴む「完璧なプロフィール」の解剖学

単なる経歴の羅列では、人の心は動きません。お客様に「この人に頼みたい」と思わせるプロフィールは、以下の要素で構成されています。

  • 写真:証明写真のような無表情なものではなく、プロが撮影した、温かみと親しみやすさを感じさせる写真を使います。作業着姿で、現場を背景に、自然な笑顔を見せているものが理想的です。
  • ヘッドライン(肩書き):単なる役職名(例:「営業部長」)ではなく、お客様への価値提供を約束する言葉(例:「ご家族の“永遠の我が家”づくりを共にするパートナー」)を添えましょう。
  • 「なぜ」のストーリー:なぜこの仕事をしているのか、その情熱の源泉を語る短い物語を記載します。幼少期の経験、職人であった祖父への憧れなど、個人的なストーリーは共感を呼び、記憶に強く残ります 1
  • 「どのように」(スキルと専門性):具体的に何のエキスパートなのかを明記します(例:「伝統的な木組み技術を活かした、地震に強い構造設計が専門です」)。二級建築士などの資格も明確に記載し、信頼性を高めます 1
  • 人間的な側面:趣味、好きなこと、この地域で好きな場所など、仕事以外の人間性を垣間見せる情報を加えます。これにより、単なる「業者さん」から、一人の人間として親近感が湧きます。
  • 行動喚起 (Call to Action):「〇〇のことでお困りでしたら、お気軽にご相談ください」など、次のステップへと繋がる優しい一言を添えます。

ワークショップ:社員の「物語」を引き出すインタビュー

このプロフィールを作成するために、ぜひ社員一人ひとりと向き合う時間を作ってください。その際、以下の質問を投げかけてみてください。謙虚な職人たちは、自分からは決して語らないような、素晴らしい物語が引き出せるはずです 1

  • 「これまでで最もやりがいを感じたプロジェクトは何ですか?それはなぜですか?」
  • 「お客様が、あなたが建てた家に足を踏み入れた時、何を感じてほしいですか?」
  • 「家づくりで多くの人が犯しがちな、最大の間違いは何だと思いますか?」

このプロセスは、単なるマーケティング活動ではありません。社員一人ひとりの仕事への誇りを再確認し、その貢献を会社として公式に称賛する行為です。プロとして撮影された写真と、自らの物語がウェブサイトに掲載されることは、社員のモチベーションと会社への帰属意識を劇的に高め、社内にポジティブな文化を醸成する効果ももたらします。

信頼のループを完成させる:「お客様の声」との連携

自己申告だけでは、信頼は完成しません。客観的な証拠、すなわち「お客様の声」と強力に連携させることで、信頼は盤石になります。

各スタッフのプロフィールページに、過去のお客様から寄せられた、そのスタッフを名指しで称賛するコメントを1〜2件掲載してください 1。例えば、「山本さんは、私たちのどんな些細な質問にも根気強く答えてくださり、心から安心してお任せできました」といった具体的な声です。これにより、「私たちの社員は素晴らしいです」という会社からのメッセージを、実際のお客様が裏付けるという、強力な信頼のループが生まれます。

次回予告: 信頼の礎石となる、強力な社員紹介ページが完成しました。次回のモジュールでは、この礎石を中心に、あなたの理想のお客様を自動的に引き寄せ続ける「デジタル集客エコシステム」の構築方法を解説します。

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